本当に当たる霊能者がわかる

朝日和歌神子(あさひ わかがみこ)

下北半島を始めとした東北に住まい、訪れる相談者へ口寄せ(降霊)による霊能力鑑定を行なうイタコたち。あるいは当地で修行をし、全国へと散った現代のイタコたち。それらすべてのイタコの祖、つまり巫祖と呼ばれる女性がこの朝日和歌神子(アサヒ和歌神子との表記もあり)と呼ばれる人物です。また、書物によっては、アサヒ姫とされる場合もあります。

修行の最中、月山大権現からイタコ祭文の巻物(経文)を授かり、神や霊の口寄せ、梓弓を使っての降霊などを修得したとされています。現在のイタコによって行なわれている数々の降霊霊能術は、すべてこの朝日和歌神子の流れを汲んでおります。こうして朝日和歌神子は、東北の民間巫女の巫祖となったのでした。