霊能力が目覚める時
霊能者と一般人の違い。それは「霊能力を有しているかどうか」です。霊能者として活躍する方々は皆、人生におけるさまざまな場面で「自分には他の人とは違う力がある」と自覚する経験を経てきたと言えます。この項目では、霊能者として活躍する方が力に目覚めるきっかけとして比較的多いパターンを、幾つかの項目に分けてご説明いたします。
大きな病気や事故で開眼する場合
後天的に霊能力が目覚めるパターンとして多いのが、大病や大事故を契機とするものです。なお便宜上「開眼した」と表現しましたが、これは厳密には「幼少時には霊能力を有していたものの大人になるにつれて自覚がなくなり、そして大病や大事故をきっかけに再び自覚した」とする方が適切です。生死の境をさまようことは霊界に近づくことであり、実質的に僧侶や修験者が行う厳しい修行と同じ効果をもたらします。魂と肉体の結び付きが弱まるにつれ、現実世界よりも霊的世界との接点の方が強まり、霊感が目覚めるのです。中には強力な神霊や守護霊、先祖霊との接触を経て力を授けられ、強力な霊能者として開眼する方もいらっしゃいます。こういった方は臨死体験時に接触した霊の種類によって発揮する力の方向性が決まる傾向があります。
親しい者の死をきっかけに開眼する場合
これはスピリチュアリスト等に多いパターンと言えるかもしれません。霊感は“第六感”が強力に覚醒したものですので、ある意味においては他の五感と変わらず、鍛えることによって精度が上がります。遠くを見続けることで視力が良くなる、食べ物や飲み物を注意深く味わうことで味覚が鋭くなるのと同じ原理で、霊界に目を向けることで霊感の精度は上がります。その自覚の契機として比較的多いのが、親しい者の死であると言えます。生と死の境界を間近で感じ、今まで自覚していなかった霊感を自覚する方は少なくありません。
修行で身に付けた場合
神職者に多いパターンです。先天的に強い才能を有していない方でも決められた方法に則って修行することで霊能力に開眼する場合があります。ただしこれもやはり持って生まれた資質に依存しており、当然どれだけ厳しい修行をしても霊能力に開眼しない場合もあります。修行によって開眼した方は特定の宗派の作法に則って鑑定を行うことが多く、また祈願や祈祷といった術を得意とする方が多いことが特徴です。先天的な霊能力を持つ方に比べるとやはり力は落ちますが、手堅い鑑定を行ってくれます。
物心ついた頃には自覚していた場合
強力な霊能者の多くはこのパターンです。両親のどちらか、あるいはその両方が霊能力を有している場合、また親類縁者に占い師や神職者がいる場合もあり、本人の資質と幼少時の環境が兼ね合った結果として育つ霊能界のエリートです。そういった方は大体、子供の頃から周りの人の心を読み取ったり、近い将来の出来事を言い当てたりしており、「神童」と呼ばれた方も少なくありません。ですがその一方でいじめを受けていたり、辛い過去を持っていたりする方も多いと言えます。
なお、霊能力自体は多くの子供が有しています。実際に不思議な勘を働かせたり、前世の記憶を話し出したり、既にこの世を去った親族の姿を視たりする子も珍しくありません。ですが一般的な家庭の場合、そういった子供の行動は親兄弟から「奇妙な言動」として捉えられ、時には「病気」と見なされてしまいます。一般的な常識の枠組みに当てはめられて処理されるうち、やがて力を失っていく場合が殆どです。ですがそういった力を失わないまま大人になって霊能者として活躍する方もおり、霊能業界にはそういった方が多くいらっしゃいます。