本当に当たる霊能者がわかる

占い師と霊能者のちがい

占い師と霊能者のちがい

占い師と霊能者

“占い師”と“霊能者”はしばしば混同されがちです。雑誌やテレビ番組でも「有名な占い師に除霊をしてもらいました」といった表現をよく見かけます。ですが占い師と霊能者は厳密には全く違います。「占い師が除霊をする」というのは決して無いことではありませんが、除霊は霊能力ですので、本来であれば霊能者の領分。もし本当に占い師が除霊をできるとしたら、それは“霊能者”兼“占い師”ということになります。

「占い師」とは?

占術を使って物事を鑑定する人のことを「占い師」と言います。例えばタロット、四柱推命、西洋占星術といったもの、これらは全て占術であると言えます。占術には決まったやり方があり、そのやり方に則って占った結果には決まった解釈が存在しています。占い師は基本的にこのやり方に則って鑑定を行うのです。このやり方を覚え、マスターするのには特殊な力は必要ありません。勉強して正しい知識を身に付けることで、誰でも占うことが可能になります。ただし“勉強して正しい知識を身に付ける”には大変な努力を要すると言えます。例えば教授や学者といった存在がその分野に深く精通しているのと同じように、プロの占い師はその占術に深く精通しています。人によっては道具を用いて霊と交信する術も持っています。また知識や技術のみならず、相談者の内面を汲み取る理解力、結果を読み取る洞察力、巧みな話術、人間としての器も同時に有していると言えるでしょう。

「霊能者」とは?

霊能力によって物事を鑑定する人のことを「霊能者」と言います。例えば霊視、透視、霊交信、除霊、浄霊といったものが霊能力であると言えます。霊能力はその方自身の性質に依存しており“このやり方を学べば必ず身に付く”といったノウハウは基本的に存在しません。多くの霊能者は先天的に強い力を有しており、また一部の霊能者は大事故や大きな病気を機に覚醒します。ただし霊能力自体は誰でも有しています。一説によると、霊能力とは人間がかつて動物だった頃に身を守るため発達した“勘”のなごりであり、古代人は現代人より強い力を有していたとのことです。ただ、現代人の多くは既にこの力が退化しており、通常の人はそれを用いることは出来ません。

霊能力を覚醒させるノウハウはありませんが、霊能力を持つ者がその力を磨き上げるノウハウはある程度確立されています。それらは“瞑想”や“修行”と呼ばれます。仏僧や修験者が座禅を組んだり滝に打たれたりするものもその一つです。霊能力の強化は、自分自身の内面、またこの世界の目に見えない法則を理解することと同一であると言えます。彼らは自分自身の精神を研ぎ澄ませ、時に自らを極限状態へと追い込むことで、それらを感じ取り、霊能力を磨き上げているのです。

占い師と霊能者はどちらが優れている?

占いの技術は誰でも努力次第で身に付くものである一方、霊能力は才能に依存しており、一見すると霊能者の方が優れていると思えるかも知れませんが、これは「学者とスポーツ選手のどちらが優れているか」といった話と同じで、“比較するものではない”としか言いようがありません。ただし、占い師には基本的に除霊や浄霊、縁結びや縁切り、祈願祈祷による願望の成就などはできません。占いとはあくまで“技術をもちいて通常知り得ない物事を知る”ものであり、超自然的な存在と対峙したり運命を変化させたりするものではなく、そういったものは霊能の領分だからです。もし相談したい内容が除霊や浄霊、縁結びや縁切り、霊降ろし、祈願祈祷であった場合は、占い師ではなく霊能者に相談しましょう。