除霊や浄霊とは

霊能者の使う除霊や浄霊

除霊や浄霊とは人間や物に憑依した悪霊や怨霊などを除去するための儀式や、またはそれを行う霊能者が持つ霊能力のことです。除霊と浄霊の違いですが悪霊や怨霊などを強制的に排除しようとするのが除霊で、憑いている悪霊や怨霊を納得させることで浄化するのが浄霊です。人間に憑依するのは主に低級霊や、狐や狸や蛇などの動物霊ですが、なかには何かの原因で成仏できなかった先祖の霊や水子の霊などが、助けを求めて子孫や親に憑依するケースもあります。動物霊に取り憑かれると無性に食欲が増し食べ物を食い散らかしたり、あるいは何日でもセックスに耽ったりします。

このように悪霊や怨霊などに憑依されると本能や欲望を抑えることができなくなったり、突然に暴れ出すなど精神的にも肉体的にも異変が起きます。さらに土地や建物に取り憑いた地縛霊や自縛霊が、その土地や建物に近づいた霊媒体質の人に憑依したりする場合もあります。地縛霊や自縛霊は多くの戦死者が出た戦地や、自殺の名所などに存在しています。さらに霊と言うと普通は亡くなった人間の霊魂を想像しますが、生きている人間の生き霊が憑依するケースもあります。恨みや憎しみなどの激しい感情が生き霊となり飛ばされ、時には人を殺すこともあります。

源氏物語や今昔物語にもこの生き霊が、人を殺す場面が記されています。いずれにしてももし悪霊や怨霊などに憑依された場合には霊能者に依頼をし、直接その霊を説得して祟りや憑依の状態を解き成仏させる必要があります。